2012年06月12日

「阪神・淡路から東日本へ神戸の教訓は生かされたか?」第2回「ガレキに花を」

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「阪神・淡路から東日本へ神戸の教訓は生かされたか?」第2回「ガレキに花を」米坂チーム。
担当2回生の米坂千帆子、3回生の片岡ちか、2回生の大村紗貴、2回生の藤原紗千、2回の狩谷光帆子。
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◆大村
私たちは天川佳美さんを取材してきました。突然ですが、みなさんにお聞きします。「ガレキに花を」というフレーズを聞いてどう思いますか。何か惹かれるものを感じませんか。私たちも「ガレキに花を」というフレーズに惹かれて、他の人と違う視点だと感じ、天川さんに取材をしようと思いました。
それでは、ここで天川さんについての紹介をしたいと思います。天川さんは、都市計画コンサルタントという職業の方です。阪神淡路大震災が起こってから2か月たった神戸で『ガレキに花を咲かせましょう・阪神市街地緑化再生プロジェクト』を立ち上げた方です。
今回私たちは、初めて天川さんとお会いしました。人柄がとても良くて、やさしい印象の方でした。
皆さんは都市コンサルタントという仕事どういう仕事なのか、疑問に思われた方も多いと思います。ここで、都市コンサルタントという仕事を説明していきます。都市コンサルタントという仕事は簡単に言えば「都市開発の企業」です。なので、その時代に合わせてより良い街を創っていく仕事です。
私は、今までに聞いたことのない職業でした。なので、都市コンサルタントという職業の方たちはとても、人々がより良い街に住めるように努力されていて、人々に貢献されているなと思いました。
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◆狩谷
阪神・淡路大震災後に、震災の跡地の光景を見ると、おそらくそこでは、震災に遭って亡くなられた方がおられたのでしょう。
そこには倒壊した家や建物の横にぽつんと花が供えられているところがあったそうです。その状況を見ると、何本かの花がぽつんぽつんとあるだけなので、見た目がとても寂しいです。
そして、そのままでは誰もが気にかけなくなって、放置されてしまうと思ったそうです。
その時、天川さんは、震災で被害のあった地域が、ある日突然お花いっぱいで埋め尽くされていて花畑になっていたら、そこを訪れた人がきっと驚き、自然と笑顔になれるんじゃないか?震災後の殺風景な景色から、少しでも活気づくのではないか?と思われたそうです。
この天川さんの思いが、「ガレキに花を」プロジェクトのはじまりとなったそうです。
また、天川さんの思いとしては、花畑にしたところに震災前にそこに住んでいた人たちが、もう一度ここに住みたいと思ってくれたら、花畑をくずしてもいいという思いがありました。
だから、この花畑がガレキからまちの再建への一歩につながったらいいなという思いも込められていたのです。その結果、その花々はガレキからまちづくりへの第一歩として人々にとって希望の花となったそうです。
花畑を訪れた人は、花を植えた人たちの懸命な心を感じ温かい気持ちになれたのではないかと思います。
また、その場所が花畑を通して、震災で亡くなった人とそこを訪れた人との心のコミュニケーションができる場所になっていたのではないでしょうか。
それと同時に、被災したけど、新たな生活を始めようとしている人同士がお互いを励まし合うことができる空間になっていたのではないでしょうか。
私はこの天川さんの話を聞かせていただいて、自分自身も、普段の生活でも何か、人々の心と心をつなぐ空間を作っていきたいと思いました。
また、天川さんのようにふとした思いつきを大切にし、周りの人への感謝を忘れずにそれを行動に移していくことで初めて、想いが具体的なものに変わっていくのだということを改めて感じました。
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◆藤原さん
震災で崩れた自宅の跡地が、天川さんの「瓦礫に花を」の活動によって、コスモス畑に変わったのをご覧になられた方がいらっしゃいました。
その方は、コスモスが咲く、自宅のあった場所を見て、「すごくステキなプレゼントだ」とおっしゃったそうです。また、「震災前に自宅があったところにもう一度住みたい」とも言ってくださったそうです。
このエピソードを聞いて、天川さんの瓦礫に花を植える活動によって、心を癒され、気持ちを切り替えるきっかけに巡り合った人のリアルな思いに触れることができました。
瓦礫になった自宅跡がコスモス畑に変わったのを見たこの人のような方は、きっと他にもたくさんいらっしゃったのではないかと思います。
「瓦礫に花を」の最終的な目標は、「家が建ったら、次は緑を植えて、移動式の生垣を作り、それをたどっていくと、最後には公園があるようにすることだ」と天川さんはおっしゃいました。
公園は、学校の校庭と同じように、大きな空間があるので、安全な場所だそうです。
私はこの話を聞いて、「瓦礫に花を」の最後は、緑のある公園、というのは、花を植えて被害にあわれた方々の心を癒す、というところで終わらず、瓦礫に花を咲かせる活動をこれからの生活の安全や安心につなげていくということだと思いました。
また、阪神淡路大震災で学んだことはありますか?とお尋ねしたところ、天川さんは、「何か考えついたときは、まず、行動すること、やってみることだ」とおっしゃいました。
天川さんは、「ガレキに花を」の活動以前は、みんなが快適に仕事できるようにするのが 自分の仕事だと思われていたそうです。
しかし、「ガレキに花を」の活動の後、街づくりは(都市計画)は色んな人ができる仕事だと知った、と天川さんはおっしゃっていました。
考えるだけではなく、実際に動くことの大切さを私は天川さんのお話を聞いて感じました。また、考え付いたことを実際に行動することで、今までとは違った経験ができるのだと思いました。

◆米坂
初めこのガレキに花を植えるという活動を行っていたと知った時、花に注目するとは今までにあまりない視点だなと思いました。
みなさん想像してみてください。もし道端に花束が置かれていたら、「ここで誰かが亡くなったのだな」と少し悲しい気持ちになりませんか?しかし、天川さんのお花畑を見たらその悲しい気持ちも少し和らぐと思いませんか?また、お花を植えてくれる人がいるんだとうれしくなりませんか?
お話を伺ったときも、ささいなことだけれどこのささいなことから人々の心が温まり、悲しみを少しでも埋めてくれるのだなと感じました。
しかし、今回の東日本大震災は被災範囲の広さ、津波・原発の影響等、阪神淡路大震災のときとは規模が大きく違い、花を植えるという活動はもちろん、自身が神戸の被災で経験したことも役に立たないと天川さんは一番に感じたそうです。
私たちも神戸のときとは被災規模の違う東日本大震災に天川さんがどのように対応しているのか注目していたのですが、さすがの天川さんも自身がどう行動に移すべきか分からなかったそうです。
しかし、東日本でもある活動がなされていたのです。それは、ガレキに花を植えるという活動です。
この活動は天川さんが神戸の時に行っていた活動と同じものですが、これは天川さんの例にならって東北の人々が始めた活動ではありません。
見渡す限り何も無くなった大地に命を蘇らせる方法は「花の種をまく」ことしか思い浮かばなかった。そこでその種をまく作業を実際に始めようと東北の人々が立ち上がったのです。
天川さんは直接この活動に関わっていませんが、みんな考えることは一緒なのだなとおっしゃっていました。
私は花に目を向けるなんて新しい視点だと先ほども言いましたが、おそらく震災を経験した者なら何かしらの生命力を感じたくなり、そしてみんな花を植えようという結論に至るのではないのだろうかと思いました。
天川さんは自身の経験が役に立つなら今後、手助けしていきたいそうです。
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◆片岡
また私たちは、阪神淡路大震災を経験した天川さんの視点からの東日本大震災、そしてこれからの被災地に伝えたいことを取材してきました。
天川さんは直接関わっておりませんが、東北では既に土地に花を植えるプロジェクトが始動しています。
しかし、それまでの東日本大震災での被災地支援の動きは決して順調なものではなく、天川さんは「神戸での経験が生かされているとは思わない」と仰っていました。
例えば、阪神淡路大震災のときに天川さんは仮設住宅の玄関と玄関が向き合っていないことを取り上げて、玄関が向き合って住民同士でコミュニケーションを取れるようにする方がいいと提案しました。
しかし東北の被災地の仮設住宅でも玄関が向き合っておらず、被災地に暮らす人々への細やかな配慮が足りないと指摘しています。
そして最後に天川さんに質問した被災地に伝えたいことについて、私たちは「10年辛抱してください」という言葉を頂きました。
これは天川さんの経験によるもので、「10年の間は震災を経験出来たことに対して”ありがとう”という言葉を封印していた」という言葉から、これから被災者を待ち受けている苦難を乗り越えて欲しいという気持ちではないでしょうか。
今回天川佳美さんを取材させていただいて、私たちは神戸での経験を生かしきれていないという被災地の厳しい現実を垣間見ました。
被災地を支援するということは簡単なことではなく、ガレキに花を咲かせましょうのプロジェクトの裏側では、被災者の苦悩や復興への強い希望が隠れていたことを知りました。
そして天川さんの仰っていたまちづくりとは「住民と住民をつなぐパイプの役割」であり、これから大きな災害が起こったとき、私たちがそのパイプになることを意識して生きていかなければならないと今回の取材を通して強く感じました。
以上で、8班の発表を終わります。ありがとうございました。


posted by FMYY at 18:47| Comment(0) | podcast | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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